Cooking Rebun

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日本最北限・北海道礼文島暮らし

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北海道礼文島移住雑感:離島で暮らすということ

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こんばんは。日本最北の地域おこし協力隊、はやとです。今日は私より一年先に礼文島に来ていた先輩隊員の見送りに行ってきました。彼女は次の道を見つけて島から旅立ってきました。おそらく離島ではどこもやると思いますが、フェリーのデッキからカラーテープをたらして、見送りに来た私たちとテープが切れるまでお互い離さず持って、切れてからは手を振りました。島を舞台に、出会いと別れが交錯し、いろいろな人の人生が重なっていくのがとても感慨深かったです。

 

去年の4月に礼文島に来て、ちょうど一年が過ぎようとしています。その間、本当にいろいろなことがありました。都会にはない、離島特有の見えない壁にぶつかったこともありました。冬は厳しく、「寒い」を超えて「しばれる」ような気候でした。冬の朝はとても暗く、夜は長く、気がつけば島は雪に埋もれてしまいます。

   

「明けない冬はない」

冬が来る前、顔なじみのカフェのマスターはそうやって私を勇気づけたものです。

 

そんな長い冬も今や終わりに近づきつつあり、春の兆しが見えてきました。本州とは違い、5月まで雪の降る礼文島ですが、空模様はもう冬のものではなくなりつつあります。

 

私自身、人生に迷い、もがく時期が長かったですが、それでも雪解けの兆しが見えてきた気がします。

 

生きていることそのものに価値があり、自身の人生は自分と社会、そして満点の星空との弁証法的展開の中にある。そう思いながら、私は海の向こう側にある青く透き通った空をずっと眺めていました。