-「地域おこし」とソーシャルキャピタル - 求めるのは経済的な発展か、社会的なものの充実か?
こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。2017年ももうすぐ終わりですね。昨日は礼文町の協力隊員7名が私の家に集まって、みんなでクリスマスパーティーをしました!
私はもうすぐ、礼文町に協力隊員として赴任して2年になります。
2年間、ほんの少しですが「地域おこし」活動に従事し、私なりの問題意識もおぼろげながら見えてきたような気がします。
以前この記事で書いたように、私は「地域おこし」のゴールとして、経済的発展や「つながり」などの社会的なものが発展すること、を挙げました。
このうち、経済的発展の方は、たとえば特産品の開発や観光誘致など、方法も成果も見えやすいです。
しかし、私が協力隊員として活動するにあたって「つながり」などのソーシャルキャピタルの発展をゴールにしたとき、経済的発展と比較して、方法や成果が非常に見えにくいと感じました。ですが、これらが経済的な発展と並んで重要なのは明らかだと思います。
そこで私は、
1)地域におけるソーシャルキャピタル、あるいは宇沢弘文が主張している自然・医療・教育などの「社会的共通資本」の存在が、住民にどのような効用の増大をもたらすかを(できれば定量的に)解明し、見えるようにすること
2)(ソーシャルキャピタルの増大が住民にプラスの影響を与えるという仮定が正しかった場合)いかにしてソーシャルキャピタルを増大させることができるのか
の2点を研究を通して明らかにしていくことに今後取り組んでいきたいと思います。
今年は、礼文町の協力を得て大規模な「地域おこし」に関するアンケート調査を実施しました。来年はそれらのデータを元に、仮説を検証していくつもりです。
(島内アンケートの集計結果報告書等はこちら↓)