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地域おこし協力隊になりたい20代必見!協力隊を経験して良かったこと

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(写真は利尻富士と日没)

 

こんにちは。名古屋大学環境学研究科博士前期課程のはやとです。

 

北海道礼文島で地域おこし協力隊を2年やった後、都会に戻ってきて半年が経ちました。

最近は協力隊時代に取り組んだ地域おこしに関する調査で収集したデータの分析が終わり、学会誌にSubmitして一段落ついたところです。査読ドキドキです。

 

家でビールを飲んでいたら、ふと自身の協力隊経験等について書いてみたくなったので、記事を作成します。

この記事では、自身が協力隊をやって良かったなと思ったことを書いていきたいと思います。

 

目次

   

 

経験としての地域おこし協力隊

確認ですが、地域おこし協力隊とは、三大都市圏をはじめとした都市部から最大3年間、田舎に移住することができる制度です。

 

総務省によれば、協力隊員の約7割が20〜30代、約4割が女性だそうです。

協力隊制度の主な目的は「地域おこし活動」と「定住」の2つです。

 

この「地域おこし活動」と「定住」の2つは分けて考えるべき、という指摘があります*1

 

思うに、同じ「若者」でも、20代(特に前半)と30代は違います。

 

30代はライフステージの観点から、「身を固める」あるいは「定住」というものを真剣に考えはじめる可能性があるのに対し、20代、特に20代前半は人生経験として、モラトリアムとして協力隊制度を活用するのがよいのではないかと思います。

 

労働市場の観点からも、20代、特に20代前半は引く手数多ですよね。

ですので、悪く言えば「逃げられる」訳です。

私は、それが悪いことであるとは全く思っていなくて、この国全体の未来を考えた時、都会の人々が若いうちに田舎の社会に触れるというのは、非常に貴重な経験であると思います。

 

私自身のお話をしますと、大学を卒業しての2年間、極寒の地・礼文島で暮らしたことはかけがえのない経験でした。何が、というのは具体的には説明できません(それは文学の領域に属するものかもしれません)。しかし、ただひとつだけ言えるのは、礼文島という視点」が手に入ったということです。

 

大学あるいは都会にいると、ついそこから見える世界がすべてだと思ってしまいます。しかし、理路整然とした世界に対する「理解」あるいは「了解」に対して、礼文島での経験はノーを突きつけてきます。

 

「その事実は礼文島では当てはまらない」という反例、あるいは「わからないもの」、「説明できないもの」が、私の心に沈殿しています。物語は、それほどわかりやすいものではないのです。それは、「私」というものの脱構築(deconstruction)を要求してきます。

   

日本の田舎は「田舎」じゃない??

大学院に入ってから、外国人の留学生と話したり、一緒に日本の田舎に調査に入ったりすることがあります。その中で、特に発展途上国からきた学生は、「日本の田舎は「田舎」ではない」と言います。

 

最初は私も意味がわかりませんでしたが、よくよく話を聞くと、中国やラオス、あるいはアフリカ(マラウイ)の農村は非常に「貧しい」らしいのです。というのも、都市化、産業化が進んだものの、田舎は取り残されるかあるいはむしろ中途半端な貨幣経済化などにより生活は悪化しているとのことです。途上国の農村の教育レベルは、日本の田舎とは比べものにならないくらい低いそうです。

 

そういう意味で、日本の田舎は先進地域なのです。田舎に留学してみよう(責任はとりません)。

   

この国の未来を考えよう

確かに、私が主張したように、単なる経験、あるいは短期留学のような形で協力隊を利用することは、受け入れ先地域にとっては単なる損失であるように見えるかもしれません。

 

しかし、国レベルで考えたらどうでしょうか?

一定期間、新しい可能性を求めて田舎に移住し、新しい価値観・可能性を求めて活動するのと、都会に「引きこもって」人口減少・経済の衰退、あるいは物質文明のゆるやかな死に見て見ぬふりをしているのと、どちらがいいと思いますか?

 

私自身、今後どうするのかは全くわかりません。しかし、この国の「閉塞感」を打破するためにも、「とりあえずやってみよう」というのは非常に重要だと思います。

 

 今日を維持することよりも、明日を創ることに目を向けよう。

 

ビール片手に長いこと語ってしまいましたが、今日はこれくらいにしておきたいと思います。

 

おまけ:

www.youtube.com

*1:藤田容代. (2015). 地域おこし協力隊事業の向上に向けた取組み: 七ヵ条, 心得集, チェックポイントの作成. 島根県中山間地域研究センター研究報告, (11), 31-38.