北海道礼文島地域おこし:地域住民に聞いた「ほしいお店」の詳細データを公開しました!
(画像は礼文島民に聞いた「ほしいお店」)
こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。先日、島に住む地域住民の約半数を対象に「地域おこし」に関するアンケート調査を実施し、集計結果を公表しました。
そして今回、地域住民に聞いた「ほしいお店」の公表用の詳しいデータが作成できたので、公開します。「年齢」「性別」「出身」「居住地域」「今後の礼文島滞在見通し」「ほしいお店」を列にした個票データです。(それ以上の情報は個人情報保護の観点から削除してあります)
rebun_demands_store.csv - Google ドライブ
北海道礼文島地域おこし:私が「地域おこし」を追い求める理由
(写真は地元の小学校の運動会で掲げられた大漁旗)
こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。
最近は、礼文島の地域住民を対象に「地域おこし」や協力隊等外部人材に対する地域住民の意識調査を実施しました。
集計結果は近いうちに島の広報誌などを通して広く公表していくことを検討しています。
礼文島に住む地域住民の半数以上に調査票を配ったこの調査ですが、最近、私はそもそもなぜ礼文島の地域おこしに惹かれるのだろう?と自問することがあります。
この記事では、その理由について書いていきたいと思います。
理由:「地域おこし」に日本の未来があるという直感があるから
いきなり大きな話になってしまいましたが、自分を突き動かしている「地域おこし」への熱情の理由はここにあると感じます。
都会の本屋にある本などで語られている「地域おこし」は、田舎での目線とはまた異なると思います。都会の人々は、「地域おこし」という概念に、自分たちには足りない部分を補う救世主のようなものを見出しており、私もその一人です。
都会(東京などのグローバルシティ)の過剰生産・過剰消費、長時間労働、巨大なシステムに縛られた生き方...に対するオルタナティブを、「地域おこし」という比較的新しい言葉に見出しているのではないかと思います。
地方--都会という二項対立ではなく、両者を織り交ぜて発展させることによって創造される新しい「価値」。私はそれを追い求めています。
ですが、この視点には大きな課題があります。一読すればわかるように、これはあくまで都会から見た視点であることです。
私が追い求めるところの「地域おこし」は、もしかしたらまったく「地域住民」にとってのメリットにはならない可能性を孕んでいます。
そのためにも、「地域住民」と「対話」することが大切なのだと、身にしみる毎日です。
いづれにせよ、「地域おこし協力隊」が比較的新しい制度であることは間違いありません。熱意のある若者が多数参加しているはずです。私を含めたそれらの若者が、旧来の社会を変える力になっていくことを密かに信じています。
北海道礼文島地域おこし:地域住民に「地域おこし」に関するアンケート調査を実施しました!
こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。
タイトルにありますように、2017年の6月から10月にかけて、礼文島の地域住民1233世帯のうち53.3%にあたる657世帯を対象に、「地域おこし」や「地域おこし協力隊」等の外部人材に関するアンケート調査を実施し、集計結果が出ました(世帯回収率36.7%)。
礼文島民に「あったらいいなと思うお店」「協力隊等、外部人材に期待すること」などを聞いていきました。
この記事では、その結果の概要を以下のプレゼン資料で紹介していきたいと思います。
調査の内容・単純集計結果の概要プレゼン資料
北海道礼文島生活:【みなさんもネットで買える!】島に住んでいて気に入った食材2選:「糠ぼっけ」「礼文だし」
(写真は「糠ぼっけ」と「礼文だし」)
こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。今日は、私が最近気に入っている島の食材のうち、島に住んでいなくてもネットで帰る商品を2つ紹介したいと思います。
目次
1.糠ぼっけ
礼文島はほっけが有名で、ほっけの開き、ちゃんちゃん焼き、醤油漬け、干したものなど、様々な食べ方で消費されます。
その中でも、島民にすすめられて最近はまっているのが「糠ぼっけ」です。糠ぼっけはその名の通りほっけを糠につけたもので、お酒のつまみとしても非常においしいです。
なお、この「糠ぼっけ」、島に住んでいなくてもネットで同じものを買うことができます!
2.礼文だし
次に紹介するのは「礼文だし」です。こちらも島の人にすすめられて最近使い始めました。利尻昆布をベースにしただしで、ソイのあら汁、豚汁、だし巻き卵、パスタ等何にでも使える万能選手です。位置づけとしては、高級な白だしのようなもので、とてもおすすめです。
礼文だし 500ml【利尻根昆布使用】【鰹風味】 根昆布だし【島の調味料】 調味料 だし 昆布 利尻昆布 北海道 お土産 お取り寄せ ギフト
- ジャンル: 食品 > 調味料 > だし > 鰹節
- ショップ: 島の人 礼文島の四季 北海道ギフト
- 価格: 1,080円
みなさんも、ぜひ一度試してみてください!
北海道礼文島移住雑感:どこに「地域おこし」のゴールを設定するか?
(写真は秋の猫岩)
こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。今日は「地域おこし」について、私自身の頭の中を整理するために文章を書いていきたいと思います。
今更ですが、私は日本最北限の有人離島・礼文島で「地域おこし協力隊」をやっています。「地域おこし協力隊」とは、文字通り捉えれば「地域おこし」に協力する仕事をする人です。
他地域の協力隊員の成功事例などに目を向ければ、古民家を改装してゲストハウスを作ったり、SNS等を用いた地域の情報発信、農業などの1次産業をブランディングなどをして付加価値をつけた商品にする、などの例がよく言われます。
地域おこしには、これらのモデルケースが存在するので、様々な自治体が「わが町も」と言って似たような取り組みをしてみたり、協力隊員になった人が成功事例(あるいは成功させた人)に感化されて似たような取り組みをしているのだと思います。そのすべてがうまくいっているのかどうかはわかりません。
協力隊活動は、協力隊員の興味・関心・やりたいことなど、属人的な要素が占める部分が少なくないと思います。とりあえず、上記のようなモデルケースはあるので、それらに取り組むのもいいとは思います。
しかし、私個人の性格として世の言説に対して「本当にそうなのか?」と考えてしまうところがあり、また、活動する場所が東京から遠く離れた礼文島ということもあります。
そこで、中央で組み立てられたセオリーを一旦脇に置いて、礼文島の地域住民が何を求めているかを調べるために、2017年9月に礼文町役場の協力の下、大規模なアンケート調査を開始しました(配布数;619世帯。島の全人口は8月末現在1,321世帯)。
(説明資料)
地域おこし活動に従事する前に、「地域おこし」とは何かを考えたいと思ったのです。この作業は、地域おこし活動に取り組むようになっても並行して行うことになるでしょう。
「地域おこし」とは何かを考えるため、今回はゴールをいく通りか設定し、その観点にしたがって考えていきたいと思います。
(1)地域が経済的・財政的に豊かになるのが「地域おこし」
行政担当者が一番好きなのがこの考え方だと思います。理由はおそらく、そのわかりやすさにあると思います。行政は住民の税金から成り立っており、公平性の大原則があるため、所得などの数字で表すことのできる経済的な効用は住民に説明しやすいのだと考えられます。「経済的発展=善」という図式は、私たちの社会でかなりの程度のコンセンサスを得られているため、説明しやすいと考えられます。
定住人口の増加を願うのも、労働力が経済的豊かさにつながるからでしょう。1次産業の6次産業化も、このパターンに当てはまると思います。
(2)地域の「つながり」が増えるのが「地域おこし」
「地域おこし」が集落機能の維持の困難さに対抗するものであると考えるならば、地域の「つながり」、あるいは地域住民同士の「つながり」を増やすのが地域おこしであると考えられるでしょう。こうした「つながり」を資産と捉えた場合、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)と呼ばれます。集落機能の維持の方法を、行政組織などの専門的な組織によるのか、町内会などの地縁的な組織でやるのかで、協力隊の活動方法は変わってくると思います。
たとえばコミュニティカフェの運営が目指すところが、このパターンに当てはまると思います。
(3)個人の「幸福」が増えるのが「地域おこし」
(1)、(2)は地域の側から地域おこしを考えましたが、地域社会が個人の総体であると考える場合には、個人の「幸福」を増やす活動をすることが「地域おこし」につながると考えることができます。前述のゲストハウスの例は、ゲストハウスの運営によって協力隊を含む住民の幸福度を上げるのを目的とする場合、このパターンに当てはまると思います。
上記(1)〜(3)はもちろん排反ではなく、それぞれが重なる部分が大いにあると思います。
(1)〜(3)のどれを重視するのかは、協力隊が持つ価値観によって変わると思います。
ところで、最近私が関心を持っているのが、(2)・(3)とつながってくるのですが、閉じたコミュニティ同士の関係性についてです。
一口に「地域住民」と言っても、様々な人がいると思います。先祖代々その地域に住んでいる人、都会から何かを求めてきた移住者。時として、それらの人々は異質であったりすると思います。「地域」といっても、移住者のコミュニティや地元民のコミュニティなど、いくつかのサブグループに分けることができると思います。
そうした仮定のもと、一部のコミュニティを盛り上げることが「地域おこし」なのか、コミュニティ同士の関係性を円滑化させることが「地域おこし」なのか。現在の私は後者の方に傾いています。(その理由は私個人の考え方にあり、アメリカにおいてトランプの大統領選勝利が私にもたらしたショックがもとになっています)
そのため、私が設計したアンケートでは、異なる性質を持つ人々同士のつながりが持つ構造を調べることをテーマのひとつに据えました。
まだまだアンケートの回収・分析はこれからですが、引き続き地域おこしについてゆるく考えていきたいと思います。
北海道礼文島生活:【番外編】礼文島から利尻島へ
(写真は利尻島沓形港とハートランドフェリー)
こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。
私は2017年9月の3連休を利用して、礼文島のお隣の島・利尻島観光に行ってきました。
今日は【番外編】として、利尻島観光の様子をお届けします。
目次
利尻島へのアクセス
礼文島から利尻島へは、フェリーに乗って40分で行くことができます。礼文島のフェリーターミナルは香深港1つですが、利尻島のフェリーターミナルは鴛泊(おしどまり)・沓形(くつがた)の2つあります。
https://goo.gl/maps/EkmiQGTyrjE2
利尻島と礼文島の比較
礼文島は島全体が礼文町というひとつの町であるのに対して、利尻島は鴛泊側は利尻富士町、沓形側は利尻町と、2つの町・2つの役場があります。平成29年8月現在、礼文島の人口は2,624人であるのに対して、利尻島の人口は利尻富士町2,603人、利尻町2,119人の計4,722人。礼文島の2倍です。
礼文島は南北に長細く、東海岸しか人が住めないのに対して、利尻島は丸く、住むところがたくさんあります。車を使えば、1時間20分ほどで利尻島を一周できます。
観光スポット
利尻山
利尻島のシンボルといえば、標高1,721mの利尻山です。残念ながら今回登山はしていませんが、外から眺めるだけでも十分その迫力を味わうことができます。
オタトマリ沼
北海道のおみやげの定番、「白い恋人」のモデルになった景色がこちらです。
鴛泊フェリーターミナル近くの日本レンタカーで車を借りて行きました。(3時間約8,000円)
姫沼
鴛泊フェリーターミナルから車で10分くらいのところにある姫沼。人工の沼だそうです。
らーめん味楽
なんと利尻島には、あのミシュランガイドで1つ星を獲得したラーメン屋があります。それがこの「味楽」です。
わざわざこのらーめんを食べるためにフェリーに乗って利尻島に行く人もいるようです。沓形港から歩いて行くことができます。
食べログ:https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010906/1007519/
カフェ「りしりに恋して」
らーめん味楽に行った後、鴛泊行きのバスを待っていた間にふらっと入ったカフェ。レトロな雰囲気で、落ち着いてコーヒーを飲むことができました。
HP: http://shimanoeki.wixsite.com/home
おわりに
他にも鴛泊フェリーターミナルのTSUKI CAFE、沓形のイタリアンの店シーラカンス、鴛泊の居酒屋・月など、行ってみたい店が何軒かあったものの、休業日だったりして行くことは叶いませんでした。また機会があれば行きたいと思います。
P.S 礼文島に帰ってきたら、島の人にシャケといくらをもらいました!利尻もいいけど、やっぱり礼文島もいいなと思いました。