Cooking Rebun

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日本最北限・北海道礼文島暮らし

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北海道礼文島移住雑感:都会から礼文島に来て困ったこと

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(写真は4月の利尻富士

 

こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。

以前、東京から礼文島に移住してよかったことを書きました。

 

cookingrebun.hatenablog.com

 

前回予告したように、今回の記事では逆に礼文島に来て困ったことなどをあえて書いていきたいと思います。

 

目次

 

1.夜やっている店が少ない

「さあ、飲みに行こう」と思っても、夜に店が営業していないこともしばしば。島において、営業時間はあってないようなものです。

 

2.コンビニが1軒しかない

都会にいた頃は、「コンビニ多すぎじゃね?」と思ったりもしていましたが、島に来て、逆にコンビニのありがたさがよくわかりました。最寄りのコンビニ(セイコーマート)は、家から徒歩10時間以上。

 

3.どこで何をしていたのかバレる

自分が持っている車がまわりの人に把握されているため、どこで何をしているのかがわかってしまいます。

 

4.回覧板の頻度が異常

同時に2枚も3枚もまわってくることもあります。

 

5.都会に比べれば退屈さは免れない

映画館、美術館、巨大な本屋や家電量販店はありません。そういった類の刺激は少ないです。

 

おわりに

結局のところ、大切なのは、自分にとって何が大事なのかを見極めることだと思います。ネットの時代ですので、Amazonで注文すれば3日後には届きます。また、若い男性には辛いことに、若い女性が少ないです。ただ、礼文島は夏の観光時期にアルバイトで若い女の子が来るので、彼女たちをめぐって島の男たちが繰り広げる熱いバトルが結構青春だったりします。長い冬を耐え忍んだ分、夏に一瞬の花火が爆発するのです。

 

北海道礼文島移住雑感:礼文島の日没を見届けて感じること

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こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。最近は日も長くなり、晴れる日も増え、週末はニコンのカメラを片手に日没を見届けるようになりました。

 

島に来て約一年、繰り返される日没を見届けながら、感じていることがあります。それは「太陽の力」、そして「昼」と「夜」の関係性についてです。

 

太陽が出ていれば明るくて、沈んだら暗くなる。そんな当たり前のことを島にいると強く感じます。

 

都会にいた頃、「夜」のイメージは華やかなものでした。渋谷などの街が静まり返るのは、始発前、午前5時ごろだったと思います。一方、島の夜は本当に静かで真っ暗です。正直怖いです。

しかし、この「怖さ」こそが夜を支配する本当の原理だと思うのです。心の闇が顔を出すのも大抵夜だと思います。

 

日没は「昼」と「夜」の境界線です。実際、日没を見届けたあとは急激に身体が冷えていきます。

 

最近、宮崎駿の『もののけ姫』を観ました。『もののけ姫』では、前述の「昼」と「夜」の関係性がシシ神を通して象徴的に描かれていると私は解釈しています。

たとえば作品の最後、破壊と殺戮に塗れた巨大なデイダラボッチが消えていくことで長い「夜」が終わり、「昼」がやってきます。そして新たな生命が暗示されます。

ついでに言えば、「命を与えもするし、奪いもする」シシ神は、自然そのものの象徴であると思います。海は人の命を時として奪いますが、同時に恵みをあたえてくれる存在でもあります。

 

生きている限り、「昼」と「夜」の終わりなき交代プロセスが続くのではないか。島に暮らしているとそう思います。

 

独りで静かに海の向こう側にいる太陽が沈むのを黙って眺めていると、自分の存在の輪郭が浮き上がるような感覚になります。無限に近いような強力な太陽を前にして、自分の有限性を自覚するのです。昔の人々の間に素朴な太陽信仰が現れたのも無理はないと思います。

 

私は日没を見届けるとき、太陽に小さな声で「さよなら」をします。そして暗い夜を待ち受けるのです。

 

北海道礼文島移住雑感:離島で暮らすということ

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こんばんは。日本最北の地域おこし協力隊、はやとです。今日は私より一年先に礼文島に来ていた先輩隊員の見送りに行ってきました。彼女は次の道を見つけて島から旅立ってきました。おそらく離島ではどこもやると思いますが、フェリーのデッキからカラーテープをたらして、見送りに来た私たちとテープが切れるまでお互い離さず持って、切れてからは手を振りました。島を舞台に、出会いと別れが交錯し、いろいろな人の人生が重なっていくのがとても感慨深かったです。

 

去年の4月に礼文島に来て、ちょうど一年が過ぎようとしています。その間、本当にいろいろなことがありました。都会にはない、離島特有の見えない壁にぶつかったこともありました。冬は厳しく、「寒い」を超えて「しばれる」ような気候でした。冬の朝はとても暗く、夜は長く、気がつけば島は雪に埋もれてしまいます。

   

「明けない冬はない」

冬が来る前、顔なじみのカフェのマスターはそうやって私を勇気づけたものです。

 

そんな長い冬も今や終わりに近づきつつあり、春の兆しが見えてきました。本州とは違い、5月まで雪の降る礼文島ですが、空模様はもう冬のものではなくなりつつあります。

 

私自身、人生に迷い、もがく時期が長かったですが、それでも雪解けの兆しが見えてきた気がします。

 

生きていることそのものに価値があり、自身の人生は自分と社会、そして満点の星空との弁証法的展開の中にある。そう思いながら、私は海の向こう側にある青く透き通った空をずっと眺めていました。

夏の礼文島でトレッキングを楽しむ方法

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(写真は礼文島最長のトレッキングコース「8時間コース」の出発点)

 

こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。北海道にある礼文島は、花が咲き始める6月から咲き終える9月に、花を見ながらトレッキングを楽しむことができます。特に、車の入れない島の西側はほとんど無人島状態なので、手つかずの雄大な自然を見ることができます。

 

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この記事では、礼文島でトレッキングを楽しむために用意した方がよいものを紹介します。 

目次

 

用意するもの

0.礼文島に来る

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まずは、渡航計画を立てましょう。

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1.行動食

特に夏場は汗をかきます。水、チョコレートなどの行動食を必ず用意しましょう。

 

2.地図

礼文町観光協会などから地図をもらいましょう。フェリーターミナルで手に入ります。また、ほとんどの場所で電波が通じるので、携帯電話も持っていきましょう。また、『礼文島 花の島を歩く』というガイドブックはおすすめです。礼文島に咲く花も詳しく載っています。

 

礼文 花の島を歩く

礼文 花の島を歩く

 

 

3.トレッキングシューズ

 岩場なども歩くので、トレッキングシューズがあると便利です。長時間歩く疲れが軽減されます。リンク先は私が愛用しているNORTH FACEのトレッキングシューズです。

 

4.カメラ 

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 せっかくの大自然なので、ぜひカメラを持っていきましょう。ちなみにリンク先は、私がはじめて一眼レフを買いに行った際、銀座のニコン直営店の店員さんに勧められたレンズ付きのものです。重宝しています。

 

5.冒険心

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広大な自然を歩く冒険心を忘れずに。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。礼文島のトレッキング、人生で一度はした方がいいと個人的には思っています。ぜひ、挑戦してみてください!

 

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北海道礼文島生活:島の人に愛される店、「双葉食堂」

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(写真は双葉食堂のチャーハン大盛り)

 

こんにちは。地域おこし隊のはやとです。この記事では、地元の人がこよなく愛する地元の食堂、「双葉」を紹介します。

 

「双葉食堂」とは、礼文島の北側、船泊地区にある定食屋。通称「双葉」です。ラーメンやチャーハン、カツ丼などがおいてあります(ちなみに北海道でラーメンと言えば塩が出て来ます)。他にも味噌ラーメンやチャーシュー麺もあります。そして、それらがめちゃくちゃうまい。ちなみに私は毎回チャーハンを注文します。

 

この「双葉食堂」、地元の人に大人気です。島民の他にも、わざわざ双葉のために船泊まで来る観光客もいるそうです。

 

土日に行くと、店が地元民の集会所のようになっています。

 

東京から遊びに来た来た私の友達も、双葉食堂のチャーハンのうまさには感動し、「なぜ東京は礼文島に勝てるうまいチャーハンのひとつも作れないんだ」と嘆いていました。

 

店主は高齢のため、「もし双葉がなくなったらどうしよう」と危惧する島民の声も少なくありません。地元の小学生も言っています。

 

機会があれば、ぜひ寄ってみてください!

 

営業時間は不定期です(「営業中」という看板がかかっていなくても、暖簾がかけてなくても中を見るとやっていることもあります)。

 

アクセス

「双葉食堂」

住所:北海道礼文郡礼文町船泊村大備

食べログURL:https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010906/1023435/

 

 

北海道礼文島観光案内:「炉ばた ちどり」のほっけのちゃんちゃん焼き

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(写真はちどりのメニュー「ほっけのちゃんちゃん焼き」)

 

こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。この記事では、私のオススメのお店、「炉ばた ちどり」を紹介します。

 

目次

 

「炉ばた ちどり」について

東京から礼文島に友達が遊びに来た場合、必ず連れて行くのがこの店です。この店の名物、「ほっけのちゃんちゃん焼き」は本当に美味しいです。

 

ほっけを網で焼き、食べられるようになったところから順に特製の味噌をつけて食べていきます。初めてきたとき、あまりの美味しさに衝撃を受けました。ホッケは肉厚。味噌も美味い。なんだこのうまさは。という感じでした。東京ではとても食べられない味です。

 

私はこの店が気に入り、仕事帰りによく食べに行きます。もっとも、島に来た頃と違って今では肉ばかり食べています(笑)。今の私のお気に入りは焼肉定食です。とても肉厚でボリューミー。味噌汁も美味しいです。ちなみに、写真の小鉢のこっこもとても美味しかったです。

 

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場所はフェリーターミナルのすぐそばなので、島に来たときや帰るときに立ち寄りやすいです。

 

ぜひ行ってみてください!

 

アクセス

「炉ばた ちどり」

食べログURL : https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010906/1007832/

住所:北海道礼文郡礼文町 香深村トンナイ入舟

交通手段:フェリーターミナルから徒歩3分

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北海道礼文島のカフェ事情:「お休み処 談」

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(写真は船泊村「お休み処 談」のコーヒー(チョコ深ブレンド)とケーキ(ガトーバスク))

 

こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。

 

私は都会にいた頃、カフェが好きでした。

学生の頃、三田の授業をサボって麻布十番のカフェでコーヒーを飲みながら、わかりもしないくせに西田幾多郎の本などを読んでいたものです。

 

私の学部時代の思い出とカフェは切っても切り離せない関係にあります。

 

しかし、都会ならともかく、日本最北の有人離島礼文島にカフェはあるのでしょうか。

この記事では、礼文島のカフェ事情を紹介します。

 

礼文島にカフェってあるの?

結論から言うと、礼文島にカフェはあります。島の北側、船泊村にある「お休み処 談」です。元は理髪店をやっていたというマスターが作った店です。

 

「お休み処 談」

食べログURL : https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010906/1053365/

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 見ての通り、礼文島とは思えないほどオシャレです。

 

談のコーヒー豆は札幌の徳光コーヒーから取り寄せているため、とてもよい味がします。礼文島でおいしいコーヒーが飲めるなんて驚きです。

 

ケーキも同様に札幌から取り寄せています。

 

私の家の近くにあるので、仕事帰りなどによく利用しています。

 

観光客が多い夏はたくさんの客で賑わっています。

みなさんも、島に来た際にはぜひ訪れてみてください。

 

 

「談」のアクセス

住所:北海道礼文郡礼文町船泊村大備

 

 

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