北海道礼文島移住雑感:都会を離れて、夜に波の音を聴くということ
(写真は日没を迎える礼文島)
こんにちは。地域おこし協力隊のはやとです。
礼文島は、夜になると真っ暗になってしまいます。そのため、ついつい考え事に耽ってしまいます。今日は、東京から日本最北限の離島に移住して、とりとめもなく考えたこと、感じたことを書いていきたいと思います。
(1)なぜ、自分は東京から島に移住したのか?
私が東京を離れたのは、やはり生産過剰・消費過剰にうんざりしたというのが大きいです。明るすぎるドラッグストアの白い照明、大音量でフレーズが流れる家電量販店、長時間労働、過密すぎる通勤列車...おそらく、多くの人がどれかひとつくらいはため息をついたことがあるでしょう。
(2)島に移住して、何を感じたのか?
やはり、島で一番大きいのは自然です。ひとりで浜を歩いていたりすると、自然と対話している気分になります。家のすぐ裏が海なので、夜に玄関を開けると、波の音が聞こえてきます。見上げれば、澄んだ空がどこまでも広がっています。
夜の空気を吸い込むと、私は「存在」と直に接しているような感覚になります。学生時代にアフリカを旅して以来、私は「存在することそのものに価値がある」と信じています。(顛末は下記参照)
私がもっとも幸せを感じる瞬間は、存在することを認識した感覚を得た瞬間であり、存在そのものを観照した瞬間です。
この島は、都会と同様、「存在」に満ちています。しかし、この島にいる方が、都会にいるよりもしかしたら観照的な生活(vita contemplativa)に近くなるのかもしれません。